JR「三ノ宮駅」より徒歩3分|内科・泌尿器科・整形外科・リハビリテーション科

熱中症を予防しましょう!

 熱中症対策と言えば、こまめな水分補給や暑いところでの運動を避けることなどが思い浮かびます。でも、それだけではなく、暑い夏を乗り切るためには日ごろから、意識してバランスの良い食事メニューを摂ることが大切です。
では、具体的にどのような食事が望ましいのでしょうか?汗をかくので、こまめな水分補給がクローズアップされますが、日頃から特定の栄養素を含んだ食品や飲み物を摂取することで、熱中症になりにくい体を作ることができるようです。

水分以外に必要な主な栄養素は、
  • ナトリウム(塩分)…汗をかくと、水分と同時に塩分も失われます。
  • カリウム…汗をかくと、カリウムも失われます。カリウム不足は、細胞の脱水症状や内臓機能の低下・熱痙攣・こむら返りなどが起こりやすくなります。
  • ビタミンB1…乳酸などの疲労物質をたまりにくくします。
  • アリシン…ビタミンB1との相性が良く、一緒に摂取することでビタミンB1の吸収が良くなります。
  • アリシン…ビタミンB1との相性が良く、一緒に摂取することでビタミンB1の吸収が良くなります。
  • クエン酸…乳酸を抑えるため、疲労回復効果があります。
  • ビタミンC…クエン酸同様、疲労回復に役立つ栄養素です。
汗と共に失われるものや、疲労回復に役立つものばかりです。

では、具体的にどのような食べ物が熱中症予防に役立つのでしょうか。ほんの一部を紹介します。
  • うなぎ…ビタミンB1やビタミンAが豊富に含まれているので、夏バテ防止や疲労回復に効果的なほか、粘膜や皮膚に働きかけて免疫力を高めてもくれます。
  • 豚肉…ビタミンB1を多く含み、熱中症予防、疲労回復、夏バテ防止に効果的です。
  • にんにく、玉ねぎ、ニラ、ネギ…これらの食材はアリシンを含み、消化と代謝を促すため、夏バテで弱った胃腸の働きをよくして食欲不振を解消します。豚肉と一緒に摂取すると、豚肉のビタミンB1を体内に吸収しやすくします。
  • トマト…リコピン、カリウム、水分を豊富に含み、夏場にはありがたい食べ物です。
  • 夏野菜…旬の夏野菜は、体を冷やし、体液を補う役割があります。
  • 梅干し…塩分のみならず、クエン酸ナトリウムやカリウムなどを含みます。
  • レモン…クエン酸の含有量が多く、ビタミンCも豊富に含んでいます。
  • スイカ…水分補給はもとより、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、糖質を含みます。
記載したもの以外にも、他にもたくさんあります。

 水分摂取については、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクや経口補水液を冷蔵庫で冷やして飲まれると良いでしょう。常温で飲む方が、内臓には良いのですが、冷やしていると吸収効率が良くなるそうです。
暑い時期、熱中症対策としてこまめな水分補給は欠かせませんが、日頃の食事で熱中症になりにくい体づくりも大切で、その代表的な食べ物をご紹介しました。日々のレシピに取り入れ、暑さに負けず健やかに過ごしください。